どうも、めがねマンです。
みなさん木登りをしたことはありますか??
おそらく多くの方は子どもの頃に一度はやったことがあるかと思います。
もちろん私めがねマンもやったことがありますし、わが家の子ども達も公園に行けば木に登って遊ぶことがあります。
そんな木登りを大人が真剣にやってみたら楽しいと思いませんか?
今回はそんなイベントに参加した体験を記事にしたいと思います。
12時間耐久木登り大会 木ー1グランプリに参加しました!
木登りにまじめに向き合うイベント 通称、木−1グランプリ
このイベントは三重県の菰野町(こもの町)で毎年夏休みに行われているイベントです。
2016年から開催されていて、今年で第4回を数える知る人ぞ知るでも人気のイベントです。
イベント概要
山林が町の大部分を占める菰野町のイベント
木ー1グランプリの主催は、木のぼり大会実行委員。
共催は日本きのぼり協会。 そんな協会があるんですね♪
おもに菰野町の商工会の方々が中心となって開催されているようです。(スタッフ談)
ルール
グランプリということなので決められたルールの中で木登りをするわけですが、そのルールが単純明快!
- 6時〜18時までの12時間木の上で過ごす(地面から足が離れていればOK)
- トイレ休憩は係員に申告して10分以内、6回まで取ることができる
- 電子機器の持ち込みは不可
- その他持ち込みたいもの(本など)は係員の許可を受けた物は可
要するに12時間木の上に居れば座る、寝るなど基本的に何をやっててもいいよという大会です。
他の参加者さんと競ったりするわけではなく12時間耐久できるかできないかという自分との戦いであります。
参加方法
抽選です!
初心者も木登り功績者(そんな人いるのか??)も関係なく抽選です。
今回当選して出場資格を得ることができました。
参加者は個人7名、団体1チームでした。
木ー1グランプリ当日
8月24日 土曜日
競技は朝6時からです。 受付が朝5時からなので当日は0時に自宅を出発して菰野町を目指します。
菰野町は新名神のインターができたのでアクセスは良好!
現地には2時頃に到着して車内で仮眠をしていました。
明日は朝から選ばれ選手しか出場できない、とある大会に出場します👍️
— めがねマン@旅行好き (@Megane_Airline) 2019年8月23日
少し寝て早朝に行こうと思ったけど興奮して?全然寝れないので、今から行って現地で寝よっと😅
木曜日の夕方から36時間ほど起きていたこともあり車内でも意外とぐっすり眠ることができました♪
競技会場は菰野町の尾高キャンプ場(競技終了後に撮影)
2時間ほど仮眠し朝4時に起床
おはようございます😊
— めがねマン@旅行好き (@Megane_Airline) 2019年8月23日
車の中は意外と寝れることに気付いた朝です🌄 pic.twitter.com/WGCAwiduur
夏の朝って気持ちいいですよね。
受付
まだまだ暗い時間帯から受付開始。
安全帯(落下防止のベルト)の着用レクチャー、競技説明、ラジオ体操、相棒になる木の抽選をします。
相棒となるのは⑧番の木。 小粒のドングリの実がなるナラ系の木でした。
この抽選がけっこう重要で、座りやすい木を引けるかどうかがポイントになってきます。 とはいえ実際登ってみないと分からないものですので、結局どれを引いても結果論ということになります。
スタンバイ
5時55分 競技開始5分前 実際に木に登ってスタンバイをします。
設置された足場を登って行き、快適に過ごせそうな場所を探します。
地面から足が離れていればいいので一番低い枝でも、見晴らしの良い上の方でもどこでもOKです。
私は下から順に座っていき、最終的に10mほどの高さの枝に座ることにしました。
幹から4方向に枝が生えているので座る枝、足を掛ける枝が確保できて快適です。
1本の枝しかないとお尻で全体重を支えるので負担がとてつもないです(笑)
もちろん競技途中で別の枝に移動することもOK!
12時間の樹上生活に入ります🐨 pic.twitter.com/FOUMdhLPnD
— めがねマン@旅行好き (@Megane_Airline) 2019年8月23日
以降は電子機器が使用できないので写真少なめです。
競技開始
6時 競技開始です! 18時まで12時間孤独なレースの始まりです。
始まってすぐはテンション高めですので1時間は過ぎるのがとても早かったです。
競技開始1時間
残り11時間
参加者にはセコンドとしてスタッフさんが2名づつついて、木の下で待機してくれています。
必要なものがあれば下からロープで吊るして参加者に渡してくれたり、話しかけて応援してくれたりします♪
今振り返るとこの時間帯が一番辛かった気がします。
まだ1時間か・・・。 この11倍の時間を過ごすのか・・・。とマイナスの思考に陥ってきます。
このとき考えていたのは、今から西海岸あたりへのエコノミーフライトをするのだ!
と旅行にからめて自分を奮い立たせていました。
競技開始2時間
そんなことを考えているとようやく2時間が経過し、残り10時間です。
さきほどまで1時間の残り11倍と思っていたのが、2時間経過したことにより残りは5倍になりました♪
この思考が意外と有効で、11倍が5倍ですよ! 楽勝じゃないか!と思えるようになりました。
単純脳がゆえの単純思考です(笑)
競技開始3時間
このあたりから感性が研ぎ澄まされてきます。
目の前の幹に生えた苔が美しい!
木の葉の隙間から指す日差しが清々しい!
こんな感情は日常の中ではなかなか生まれません。
電子機器を持ち込めないデジタルデトックスの効果でしょうか(笑)
競技開始4時間
競技会場は木ー1グランプリ以外にもメインステージではダンスショー、キッチンカーでの三重県グルメの販売、チェーンソーアートなどが行われていてお客さんで賑わい始めました。
そして4時間が経過し、そろそろトイレ休憩に行きたくなってきました。
4時間半で一度目のトイレ休憩を申告しました。
10分以内は自由なのでトイレを済ませ、キッチンカーでクレープとタピオカを購入し相棒の木に戻ります。
クレープとタピオカで両手がふさがった状態で一番上に登るのは危ないので、一番低い枝で完食してもとの高い枝に戻りました♪
疲れた体でいただく甘いものは格別でした♪
そこからは少しウトウトしたり、苔を観察したり、セミを探したりしているうちに6時間が経過していました。
6時間が経過しお昼12時になったということでお弁当をスタッフさんがロープで渡してくださり樹上でいただきます。
残り半分ということでゴールが見えて来た気がします。
木ー1グランプリの名誉顧問は間寛平さん
お弁当を食べしばらくするとスタッフさんがザワザワしはじめて、大会名誉顧問の間寛平さんが来られました♪
というのもこの大会は発案者が寛平さんなんだそうです。
ちなにに共催の日本きのぼり協会の発足者であり会長でもあります。
過去にテレビでさんまさんに「おかしな協会立ち上げたんやて?」といじられていたとか。
余談ですが協会の副会長は次長課長の河本さんだそうです。
※寛平さんは朝から来られる予定だったそうですが急遽お仕事の都合で午後からとなったようです。お忙しそうですね。
木−1の参加者は木の上から見ているだけでしたが、寛平さんはテレビで見るまんまのとても気さくな方で、会場内を歩き回っては来場者の方とお話しをしたり写真を撮ったりしていました。
時折アーメーマーや血ぃ吸うたろか?を披露している光景もありましたが小さな子どもはキョトン・・・それを見て大人が笑っているのが印象的でした(笑)
そんな寛平さんは、木ー1の参加者にも声をかけてくれます。
1本1本参加者が登っている木を回って下から激励してくれました!
目立った参加者さんは・・・
日本木登り大会場、楽しそうなドラえもん pic.twitter.com/PJj2sYOQAC
— kanpei (@kanpeitter) August 24, 2019
こうなります(笑)
競技開始9時間
15時を過ぎ12時間耐久も残すところ3時間を切りました。
ここで2回目のトイレ休憩を申告。 トイレとストレッチを済ませ再び樹上に戻ります。
3時間なら台湾へのフライトと同じですね♪ そう考えると楽勝です!
事前に買っておいたお菓子をスタッフさんに上げてもらいゴールまで突っ走るのみです!
せっかくなのでスタッフさんにお願いして記念撮影をしてもらいました♪
競技開始10時間
午後4時を過ぎ、お客さんはだんだんと少なくなっていき、日中騒がしかったアブラゼミの鳴き声がヒグラシに変わってきました。
田舎育ちの私はヒグラシの声を聞くと夏の夕方だなぁと感じるのと、少しさみしくも感じます。
そんなヒグラシの声を聞きながらあと2時間、台湾が那覇くらいに近づいたな。と考えています。
競技開始11時間
お客さんもほとんどいなくなった会場では、キッチンカーの片付けもはじまりました。
もし最後まで開いていたら、序盤に元気をもらったあのクレープをもう一度食べようと思っていましたがそれももう叶わぬ夢・・・。
でもここまでくればもうゴールは目前です!
会場ではZARDの負けないでが流され参加者を勇気づけてくれます。
最後は司会のお姉さんがマイクを持って参加者のところへ行きインタビューを!
木から降りたらしたいことは?と聞かれ「ストレッチがしたい」という方が多かったです。
残り10秒
参加者みんなでカウントダウンをし、ファンファーレで12時間の完登を讃え合いました。
表彰式
— kanpei (@kanpeitter) August 24, 2019
個人7名と団体1チームの全員が無事に完登しステージで寛平さんから表彰状を手渡していただきました。
みなさん初対面なのに12時間耐久したというか仲間意識が生まれていてとても素敵な表彰式でした♪
菰野町の木登り大会場に1500人ほどの方が山の中に来てくれました、子供達のダンスもめちゃ盛り上がりました、来年もやります、詳しいことは菰野町木1グランプリーで検索してください pic.twitter.com/eWiWcer1Yw
— kanpei (@kanpeitter) August 24, 2019
最後はスタッフの皆さんと参加者で記念撮影!
寛平さんと記念のツーショットも撮っていただきました♪
アメマポーズで(笑)
木ー1グランプリに参加してみて
この大会を知ったのは2年前、夕方のローカルニュースで紹介されていたのがきっかけでした。
それを見たとき何故か無性に参加したくなり昨年の大会に申し込みをしましたが抽選で外れてしまい、ようやく今年参加させていただけたという経緯です。
参加者には小学生もいましたが、大人ががむしゃらに12時間木の上で過ごすなんて最高に楽しくないですか?
私は、一見おバカに見えるこういうイベントに何とも言えない魅力を感じるんです!
毎日せわしなく生きている現代人にはこういう時間が必要なんじゃないかななんて思うわけですよ!
生産性のない時間と言われるかもしれません。たしかに何も生み出してはいませんが日常で苔を見つめる時間、アブラゼミの声がヒグラシの声に変わっていく時間を経験することはなかなかないわけです。
ましてや見ず知らずの方と仲間意識なんて生まれませんし、その方々とはもう会うこともないかもしれません。むしろその可能性のほうが高いわけですが・・・。
でもうまくは表現できないのですが、生き物として大切な時間を過ごしたようなそんな気持ちにさせてもらいました。
木を愛する寛平さんの発案した木ー1グランプリ、それを実現された菰野町のきのぼり大会実行委員のみなさん、素敵な時間を提供していただきありがとうございました。
朝早くからの準備等大変だとは思いますが、素敵な木ー1グランプリのイベントを可能な限り今後も続けていってほしいと思います。
みなさんも木ー1グランプリ興味を持たれたら参加してみてはいかがでしょうか?
本当にステキな時間を過ごすことができます♪
チェーンソーアートで作られた木ー1のマスコット
以上、めがねマンでした。
めがねマン@旅行好き (@Megane_Airline)